top of page
執筆者の写真北島コウ

RPA活用で業務効率アップを図るには?

皆さん、こんにちは。

RPAとは、Robotics Process Automationのことで、ロボットによる業務プロセスの自動化という意味です。

「ロボット」と言っても鉄腕アトムやペッパー君のようなハードウェア・ロボットではなく、ソフトウェア上で動く自動化プログラムを意味しているので、私たちも少し勉強すれば、パソコン上で自作することができます。

今回より何回かに渡って、RPAによる自動化の効能や、私が実際に作った自動化フローについても紹介していきたいと思います。

RPAを表すイメージ写真

非効率な事務処理をRPAで自動化する

以前の記事で、私が現在担当している嘱託業務において、手作業による非効率な事務処理が多すぎるため、自動化を進めていることを紹介しました。


◇過去の記事「サービス大改革プラン(下)」(2023/7/3)


上の記事では2行ほどで簡単に書いているだけですが、もう少し説明すると、例えば毎月20日ごろに、数十社のパートナー様に対して月末にお支払いする料金の「支払通知書」というものを作成しており、ひな形となるMicrosoft Wordのフォーマットに、Excel帳票データに基づく金額や支払い日を記入して、決められたフォルダにPDF形式で保存する、といった単純作業を、パートナー様の社数分繰り返しているわけです。

この作業を派遣社員さんにお願いしており、だいたい半日ぐらいかかってやってもらっていました。

単純作業とは言え、間違えてはいけないため、神経も使いますよね。

この会社では、UiPath(「ユーアイパス」と読みます)というRPAツールを全社で導入しており、ロボット作成の熟練エンジニアもいるため、その人に頼んでこの作業をRPA化してもらったところ、起動ボタンを一発押すだけで、勝手にロボットが「支払通知書」を作成してくれ、ものの1時間弱で完了するという形で、派遣さんの半日の労力は全く不要になりました。

派遣さんは、他にも社内外からの各種問合せへの応対など、多忙な業務を抱えているため、そちらに稼働を振り向けることができるようになったわけです。

他にもこうした非効率な事務作業は、月末の支払伝票の起票作業とか、関連販売会社へのコミッション支払い作業とか、いろいろあるため、順次RPA化していこうと進めているところです。

イノベーションや生産性向上、コスト削減を含む「効率化」に頭を悩ませているイメージ写真

人間の能力は生産的な業務に活かすべき

以前に、ChatGPTに関する記事でも書きましたが、ロボットやAIなどのテクノロジーの進化によって人間の仕事が奪われてしまうと危惧する声も一部に聞かれます。


◇過去の記事「ChatGPTが与えるインパクトとは」(2023/5/1)


でも私はそうは思いません。

テクノロジーに委ねられるところはどんどん委ねて、人間の能力はもっと生産的な、つまり売上アップに寄与できるようなことに活かすべきだと思います。

私の担当業務で言えば、例えばサービスの内容をもっと改善して、お客様に喜んでいただけるものにするにはどうしたら良いかとか、パートナー様が提供するサービスでもっと実績の上がりそうなものをライナップできないかとか、そういった検討にこそ時間をかけるべきであって、書類作成や伝票処理に労力をかけるのは時間の無駄ですよね。

せっかくUiPathのような高度なRPAツールを全社で導入しているのに、どうしていつまでも社員や派遣さんの労力を無駄遣いしているのか、もったいない話です。

嘱託の立場では、本来ここまでやる必要は無いのですが、ついつい課題を見つけると改善しないと気が済まない性分なので、せっかく関わったサービスですから、良いものにしていきたいと取り組んでいます。

UiPathのホームページから
UiPathのホームページから

UiPathの長所と短所

このUiPathは、世界的に有名なRPAソフトウェアベンダーです。

創業はルーマニアだそうですが、現在の本社は米ニューヨークで、日本にもオフィスがあり、日本語でのQ&A対応も行ってくれます。


◇UiPathホームページ


非常に高度な処理が可能なRPAツールで、人間がパソコン上で行う操作であれば、たいていのことはUiPathロボットに代行させられると思います。

例えばブラウザ上で動作するシステムにアクセスして、何かのボタンをクリックするとか、表示されている数字を読み取るとか、それをExcelにコピペして、ファイル名を変えて保存するみたいなことも、ルーティーンを書き出せるならば基本的に実行可能です。

とても優秀なツールなんですが、導入費用がちょっと高いんですね。

Community Editionという無料ライセンスもあるんですが、学習用のライセンスで商用利用はできないため、商用目的で使用するにはProやEnterpriseといった有償ライセンスが必要です。

特にEnterpriseについては、個別見積り方式なので導入規模により異なりますが、だいたい年間数百万円程度のライセンス費用がかかるようです。

ですので、今後私がお客様の業務効率化のご支援のためにRPAを使ってお手伝いするということを考えると、ちょっとUiPathは敷居が高すぎるかなと思いました。

そこで登場するのが、MicrosoftのPower Automate for Desktop(PAD)。

一概にUiPathと単純比較するものではありませんが、こちらなら基本的に無料で利用することもできます。

次回は、このPower Automate for Desktopについて、もう少し詳しくご紹介したいと思います。

それでは今回はこの辺で。

宜しくお願い致します。

 

ニュースレターの最新号をメールでお知らせします。

こちらのデジタルビズ・トップページよりぜひ配信登録をお願い致します。


Comments


bottom of page