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執筆者の写真北島コウ

大きなファイルを共有するファイル転送サービスとは

皆さん、こんにちは。

前回記事では、メール誤送信対策として、最低限これだけはやっておくべきというものを、Gmailを例として紹介しました。

 

◇前回記事「メール誤送信対策これだけはやっておこう」(2024/5/14)

 

メールにファイルを添付して送る場合、Gmailでは25メガバイトまでというファイルサイズの制限があります。

従ってそれを超えるサイズのファイルを送る場合は、ファイル転送サービスなどを利用する必要があります。

今日はこのような大きなサイズのファイルを相手先と共有する方法について解説します。


クラウドストレージにアップロードするイメージイラスト

ファイル転送サービスを選ぶ際の条件

ファイル転送サービスとは、送り主側がインターネット上のクラウドストレージにファイルをアップロードし、受け取り側に格納先のURLを知らせて、受け取り側がクラウドストレージからファイルをダウンロードするという仕組みです。

各種のサービスがあるので、何を利用したら良いか、迷ってしまいますね。

私は、昨年の開業以来、25メガバイトを超えるような大きなサイズのファイルを送るような必要が無かったので、これまでファイル転送サービスを使っていませんでした。

今回、この記事を書くに当たって、今後の必要性に備えて、自分が利用するファイル転送サービスを決めておくことにしました。

その際の選定の条件としては、まず無料で利用できること。

またファイルサイズとして2ギガバイトを超えるようなサイズでも送れることを条件にしました。

今後、動画ファイルなど、ギガ級のファイルを送ることがあるかもしれませんので。


企業がクラウドサービスを利用するイメージ写真

受け取り側がクラウドストレージにアクセス可能か

もう一つの条件として、企業に対してファイルを送る場合、企業側のセキュリティポリシーにより、クラウドストレージへのアクセスが制限され、企業側が受け取れない場合があるのです。

企業としては、クラウドストレージの利用による情報漏えいを防ぐため、少なくとも企業側からクラウドストレージにファイルをアップロードすることは禁止し、またコンピュータウィルス等の侵入を防ぐため、クラウドストレージへのアクセス自体もかなり制限しているケースが多いと考えられます。

企業側のセキュリティポリシーにより、どこまでが許され、何が許されないか、一概には言えませんが、大企業との取引が必要な中小企業にとっては、送ったファイルを大企業側でダウンロードしてもらうことが可能なファイル転送サービスを選んでおいたほうが良いですよね。

いま私は某大手企業で嘱託として働いていますので、実際に幾つかのファイル転送サービスで、企業側からクラウドストレージにアクセスしてファイルをダウンロードできるか、実験してみました。

試してみたファイル転送サービスは、次の3つです。

 

◇データ便(株式会社ファルコ)

・フリープラン(無料会員登録)で、5ギガバイトまでのファイル転送が可能。

 

◇ギガファイル便(株式会社ギガファイル)

・300ギガバイトまでのファイルを個数無制限で転送できるそうです。

 

◇conneポスト(株式会社現場サポート)

・5ギガバイトの容量のストレージフォルダが無料で利用でき、ここに格納して受け取り側に通知します。

 

さて、この3つのサービスのうち、私が働く企業でファイルを受け取れたのは、どれだったでしょう・・・?


情報管理を徹底しているイメージ写真

セキュリティ制限の厳しい企業ともファイル共有可能なクラウドサービスとは

受け取れたのは、3つめのconneポストだけでした。

データ便およびギガファイル便は、「アクセス権がない」として、企業側からクラウドストレージにアクセスすることができませんでした。

これはあくまで私が嘱託勤務している企業のセキュリティポリシーに基づくものなので、どこでも同じとは言えません。

ですが、前者2つは何らかのセキュリティ上の制限に引っかかってアクセスできず、conneポストだけはそこをクリアして企業側からアクセスできたことは事実だと思います。

Conneポストを提供する株式会社現場サポートは、鹿児島に本社を置く、建設業向けパッケージソフトやクラウドサービスの企画、開発等、およびコンサルティングを提供している会社のようです。

Conneポストは、同社の提供する「現場クラウドConne」という建設業向けグループウェアサービスにおける機能の一つとして提供されているものです。

もともとこういった企業間の連携を目的としたサービスなので、企業のセキュリティ規制にも対応していたということかと思われます。

ちなみに「現場クラウドconne」のインフラ基盤にはAWS(Amazon Web Service)の国内リージョンを使用し、ISMS(情報セキュリティマネージメントシステム)のISO27001を取得しているそうですが、これが企業のセキュリティ規制をクリアした要因なのかどうかは分かりません。

いずれにせよ、このconneポストを使えば、無料で5ギガバイトまでのファイルを、セキュリティポリシーの厳しい企業との間でも共有できそうだということが分かりましたので、とりあえずはこれを使ってみたいと思います。

なお、私の働く企業からconneポストにアクセスできたと言っても、企業側からconneポストにファイルをアップロードし、外部に送信することはできないように制限されています。

現場クラウドConneとconneポスト、地方からこういった面白い国産サービスが提供されているのは素晴らしいことだと思いますので、今後も研究してみたいと思います。

それでは今回はこの辺で。

宜しくお願い致します。

 

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